第1回 電動ポットのネジたち

弊社のお昼用の電動ポットが壊れました。
分別廃棄もあることですし、細かく分解してみようと思いまして分解したところ
下記の約30本のネジが採取されました。



<数値は実測値>
ネジ部 頭形状 十字穴 L寸 頭径 頭高 ポッチマーク 材質 メッキ ネジ先端 備考 使用本数
STT4 バインド #2 7.7 8 2.58 ユニクロ 先絞り 2本
STT4 トラス #2 6.1 9.2 2.61 ユニクロ 先絞り 3本
M4 座付きナベ #2 7.6 8.76 2.85 なし ニッケル? ガイド2.5付 ナベ径
5.8
2本
タッピン2種−4 トラス #2 11.6 9 2.65 なし ステンレス 先絞り 3本
タッピン2種−3 ナベ #2 11.8 5.3 2.1 なし ステンレス 荒先 8本
タッピン2種−3 ナベ #2 11.8 5.3 2.1 なし クロメート 荒先、
足割付
1本
タッピン2種−3 ナベ #2 7.5 5.46 2.1 なし クロメート 先絞り 1本
BTT3 ナベ #2 13.5 5.4 2.1 なし 緑色クロメート? 先絞り 3本
STT4 ナベ #2 13.5 6.88 2.6 ユニクロ 先絞り 1本
M4 ナベ #2 17.5 6.6 2.5 なし クロメート 荒先 バネ座金付 3本
タッピン2種−4 バインド #2 15.6 8 2.52 なし クロメート 先絞り プラスチックリング付 2本


現物のネジから数値を出すのに使用した計測器は
 @マイクロメータ(頭径、L寸)
 A頭高マイクロメータ(頭高)
 Bピッチゲージ(ネジ部ピッチ計測)
 C十字穴用食い付きゲージ(十字穴確認)
 Dマグネット(鉄とステンレスの簡易分析用)
の5つです。

<考察>
 やはり家電用では3ミリ、4ミリのネジがほとんどでした。
 プラスチックなどにねじ込んで使う部分にはやはりタップタイトやタッピン2種が
 使用されており、締結用には小ネジが使われておりました。
 電動ポットのため水に触れる可能性がある外側にはステンレスのトラス頭が
 使用されていましたが、内部は鉄だったりステンレスだったりしています。
 (1)メッキ(クロメート、ユニクロ、緑色クロメート、ニッケル)
 (2)材質(鉄、ステンレス)
 (3)ネジ部(タッピン2種、タップタイト)
 (4)ネジ先(先絞り、荒先、足割付)
 (5)ポッチマークの有無
 などなど、全体的に見て統一性があまり見られませんでした。





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